何者でもなかったぼくがUIデザイナーとして転職するまで
はじめまして!webサービスの UIデザイン をしている @wariemon こと 割石 といいます。
この度、8月末で、新卒入社から3年半所属していた 面白法人カヤック を退職しました。
今日から FRIL を制作している 株式会社 Fablic にUIデザイナーとして入社します!
いわゆる転職エントリですが、webに関してゼロどころかマイナスからのスタートだった自分が、UIデザイナーとして転職することになるまでを書こうかと思います。
大学時代までは、印刷物のデザインを勉強していたので、webデザインのスキルはないどころかほぼ理解すらない状態でした。そんなぼくを快く迎えてくれたカヤックに本当に感謝しています。本当にありがとうございました!
何者でもないまま過ぎた 新卒1年半
最初の1年半は自分の要望もあり、クライアントワークチームに配属され、制作スキルの基礎となる部分を培いました。
入った直後はひたすら写真の切り抜きをしたり、ペライチのサイトをひたすら作っていましたが、新しいことをしているという充実感がありました。
それもつかの間、1年が過ぎ始めると、ビジュアルの作り込みが得意なわけでもなく、技術に明るいわけでもなく、手が早いわけでもないのに、そのくせ企画に対してはうるさい ただの太ったやつでした。
この 1年半の間は「自分がなにをしたいのか」「自分がどうなりたいのか」も定まらず、クライアントワークの忙しさをある種、言い訳にしながら過ごしていました。
その中で、自分の中で転機だと思えるタイミングが3つありました。
1. 注力するべきものを見つける - サービスデザイン との出会い
「それはユーザーに求められているのか」「それはユーザーに伝わるのか」という部分を積み重ねて、改善していくというサービスのデザインは、本当に楽しいものでした。
Lobi は デザイナーが自分1人という環境も相まって、短期間でスキルをつむことができました。
始めは表面のデザインから、 画面レベルの設計、最終的には全遷移の管理・情報整理・簡単なPMなど、自分がコントロールできる範囲が広がっていきました。
Filters の立ち上げを担当させていただいたのも、Lobi という巨大なサービスのリニューアルから開発を担当させていただいたことで、サービスデザインのいろんな側面を体験できたことで、より夢中になっていきました。
クライアントワーク・ゲームチーム(手伝いですが)と幅広くかかわらさせていただいたおかげで 自分のマインドと合致するフィールドを見つけることができたのだと思います。
2. 活動領域を広げる - ポートフォリオサイトによるブランディング
カヤックではLobiのデザインを一人で回す中、自分の活動も続けていました。
会社の中では自分が「何ができるのか」を証明できるようになる中、もうひとつ大きな界隈のデザイナーというコミュニティの中では自分は何者でもありませんでした。
そこで、「自分は何を考えているのか」をしっかり伝えるためにポートフォリオサイトを制作したことで、この OH のアイコンが自分を説明するときの名刺代わりとなっていきました。
会社の中での自分 から、デザイナーの中での自分 に意識をシフトすることができたのはこのサイトを制作してからだと思います。
サイトの実装は のびー(@fnobi)で、それからも tsune ni idm など、彼との制作は続いています。このつながりができたことにも本当に感謝しています。
3. 考えをアウトプットする - UI温泉を始めとする登壇
心地よいUIの温度 - 言葉と気遣いで高めるUI - from wariemon
2015年に入って UI温泉 というイベントを企画・登壇したことによって、自分の考えを言語化する楽しみ、その価値を学びました。
言語化することで自分の頭の整理になる、というのはよく聞きますが、その通りで、資料にすることでようやく自分が何を大事にしているのかが見えてきました。
それまで一人で悩みながらもいろいろ考えていた思考を、シェアしてくださったり、記事に掲載してくださっているのを見て、自分への活力にもなりました。
最終的には 意匠部(デザイナーチーム)・UI部 のリーダーもしていただき、チームを成長させることにコミットする体験ができたのも非常に感謝しています。
あと地味に、3年半の間、人が誕生日のとき・退職する際の司会をし続けたのも、人間的な成長には大きく繋がっているような気がします(なぜか自分の退職のときも自分でやりました)。
これからどうするのか
「それはユーザーのためになるのか」をずっと考えながらものづくりをしてきましたが、自分の中でもっと理論ややり方など、強い拠り所が欲しいと考えていました。
そして、それを学ぶには、ユーザーファーストを実践しているチームの一員になって制作するのが一番早いと考えました。
そして 9月1日 から 株式会社 Fablic で UIデザイナー としてサービスデザインに関わることになりました!
Fablic は、フリマアプリの FRIL を制作しているスタートアップです。
チームに誘ってくださった たけじゅんさん(@takejune)、 くれちょん(@redxiii_)には感謝するばかりです。
ぼくは今年で26歳になります。この1-2年は勉強に使える最後のタイミングだと考えたときに、サービスデザインをもっと学びたいという気持ちで今回の決断に至りました。
これからもイベントなどで登壇や、制作物の発表などしていきますので、今後ともよろしくお願いいたします!
人生初のウィッシュリストなるものも貼っておきます!